データサイエンス分野でデータ解析をしているが、以下のように知らないトピックが多くて学びが多かった。
1. 実験計画法: てっきり、Fisherの古典的な、検定をやる前にサンプルサイズを幾つに設定するか、みたいな話しかと思ったら全然違った。実際は、X(例: 反応温度、反応時間、触媒量)からY(例: 収率)を推定したいという問題で、Xの取りうる全組み合わせは膨大になるから、Yの実験値の計測が限られているという前提で、どのデータの組み合わせを実験に使うか、実験をする前から決めるという話しだった。
2. D最適基準: この本での実験計画法では、det(X^{T}X)(D最適基準)という尺度が最大になるXが良い特徴量だとしている。意味的には、多分、選択されたXを基底として、Xが張る空間の体積がなるべく大きくなるほど、つまりなるべく互いに似ていないデータ同士が選ばれるほど、良いXということだろう。行列分解の一種であるNMFで因子数を決める時に、同じ式を使ったことがあるが、行列分解だと、1つの因子に、複数の関連する特徴量がぶら下がる形になるので、このタスクには合わなそう。また、X^{T}Xは、線形回帰モデルの最適化の式、正規方程式にも登場するもので、det(X^{T}X)が小さいと、似たような基底を複数選んでしまっているマルチコ(多重線形性)が起きているという話しとも辻褄が合う。シンプルだが、非常に面白い式だと思った。
3. モデルの適用範囲(AD): 最初読んだとき、内挿・外挿みたいな話し?と思ったが、その次のページに、内挿・外挿ではないと書かれていた。もっと広い意味の概念で、他のデータが近くに存在しない領域での予測は信頼性が低い、そういった信頼性を定量化しよう、という話しだった。この話しが、その後のベイズ最適化にもスムーズにつながっていった。なお、この本では、ベイズ最適化の部分は、Optunaのようなライブラリを使うのではなく、著者がスクラッチから実装していた。
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Pythonで学ぶ実験計画法入門 ベイズ最適化によるデータ解析 (KS情報科学専門書) 単行本(ソフトカバー) – ビッグブック, 2021/6/7
金子 弘昌
(著)
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■ データ解析の初歩から、モデルの設計、実践的な応用事例までを導く。
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【目次】
第1章 データ解析や機械学習を活用した分子設計・材料設計・プロセス設計・プロセス管理
・ケモ・マテリアルズ・プロセスインフォマティクス
・分子設計
・材料設計
・なぜベイズ最適化が必要か
・プロセス設計
・プロセス管理
・データ解析・人工知能(モデル)の本質
第2章 実験計画法
・なぜ実験計画法か
・実験計画法とは
・適応的実験計画法
・必要となる手法・技術
第3章 データ解析や回帰分析の手法
・データセットの表現
・ヒストグラム・散布図の確認
・統計量の確認
・特徴量の標準化
・最小二乗法による線形重回帰分析
・回帰モデルの推定性能の評価
・非線形重回帰分析
・決定木
・ランダムフォレスト
・サポートベクター回帰
・ガウス過程回帰
第4章 モデルの適用範囲
・モデルの適用範囲とは
・データ密度
・アンサンブル学習
第5章 実験計画法・適応的実験計画法の実践
・実験候補の生成
・実験候補の選択
・次の実験候補の選択
・ベイズ最適化
・化学構造を扱うときはどうするか
第6章 応用事例
・複雑な非線形関数を用いた実験計画法・適応的実験計画法の実践
・分子設計
・材料設計
・プロセス設計
第7章 さらなる深みを目指すために
・Gaussian Mixture Regression(GMR)
・GMR-Based Optimization(GMRBO)(GMRに基づく適応的実験計画法)
・複雑な非線形関数を用いたGMRBOの検証
第8章 数学の基礎・Anaconda・Spyder
・行列やベクトルの表現・転置行列・逆行列・固有値分解
・最尤推定法・正規分布
・確率・同時確率・条件付き確率・確率の乗法定理
・AnacondaとRDKitのインストール・Spyderの使い方
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・GMR-Based Optimization(GMRBO)(GMRに基づく適応的実験計画法)
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・最尤推定法・正規分布
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・AnacondaとRDKitのインストール・Spyderの使い方
- 本の長さ188ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2021/6/7
- 寸法18.3 x 1.1 x 23.5 cm
- ISBN-104065235308
- ISBN-13978-4065235300
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商品の説明
著者について
金子 弘昌
明治大学理工学部応用化学科准教授。
2011年に東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻博士課程を修了。博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科助教を経て、2017年より現職。広島大学大学院先進理工系科学研究科客員准教授(併任)、大阪大学大学院基礎工学研究科招聘准教授(併任)、理化学研究所客員主幹研究員(併任)、データケミカル株式会社最高技術責任者/CTO(併任)。著書に『化学のための Pythonによるデータ解析・機械学習入門』(オーム社)、『Pythonで気軽に化学・化学工学』(丸善出版)。
明治大学理工学部応用化学科准教授。
2011年に東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻博士課程を修了。博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科助教を経て、2017年より現職。広島大学大学院先進理工系科学研究科客員准教授(併任)、大阪大学大学院基礎工学研究科招聘准教授(併任)、理化学研究所客員主幹研究員(併任)、データケミカル株式会社最高技術責任者/CTO(併任)。著書に『化学のための Pythonによるデータ解析・機械学習入門』(オーム社)、『Pythonで気軽に化学・化学工学』(丸善出版)。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2021/6/7)
- 発売日 : 2021/6/7
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 188ページ
- ISBN-10 : 4065235308
- ISBN-13 : 978-4065235300
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