論述なんて書いたことないよ・・
参考書を見たけど自分にあてはめられない・・
自分が1級の受験対策をする中で一番苦労したのがこの「論述分野」でした。
というのもどの参考書にも明確な対策方法が書いていないからです。
おそらくあなたも同じように困っているのではないでしょうか?
で、余計な勿体付けは無しでさっそく結論を書くと
事前に自身の経験からいくつかのストーリーを準備しておくこれが対策です。
「でもお題は何がでるかわからないだろ!」と思われるかもしれません。
しかし、ほとんどのお題のパターンは「あなたが関与したまたは自社の事例を用いて記述せよ」となっています。
この「事例のストーリー」を事前に作っておくことで、試験時間中にストーリーを組み立てる負担を軽減する事がポイントとなります。
読者様からのレビュー
この記事を見た方からTwitterに嬉しいコメントをもらいました。
QC検定1級合格者が実践していた論述対策をご紹介(記述例あり)│のーさんブログ
— ますとも (@masutomo7144) February 16, 2020
これは非常にありがたい。
大切なことが書かれてる。
先生ありがとうございます。 https://t.co/HYBKmBZ11i
とても嬉しいコメントです。
ブログをやってて良かったと思える瞬間ですね。
ぜひあなたにも参考になればと思います。
3分ほどで読み終わりますので、ぜひ最後までご覧ください。
QC検定1級 論述分野のルール
まずは論述を書いていくときに見落としがちなルールを確認しておきます。
1つ目のルール
いくら論述を仕上げてもこれを忘れると不合格になります。
必ず書きましょう!
自分は試験開始で、まず論述問題の4つのお題を確認し、選んだ番号を解答用紙に書いてから計算問題に取り組みました。
2つ目のルール
時間的に余裕があっても2つ書いてはいけません
追加点になるどころか不合格となってしまいます
3つ目のルール
記述内容は表面に収まる範囲にしましょう
ストーリーをあらかじめ組んでおけばこれは防げます
4つめのルール
これが一番忘れやすい!
あわてて書くとつい省略してしまいがちです。
ですがあらかじめストーリーを準備しておけば、回避できます。
QC検定1級 論述分野の具体的対策
私が過去問を調べた結果。
お題は大体3つくらいの分野に層別できます。
それは
- 統計的実験や統計解析手法について問う分野(全員向け)
- 生産現場での品質管理や品質保証について問う分野(工場作業者・品質管理者向け)
- 品質マネジメントへの考え方を問う分野(管理者向け)
この3つです
1、統計的実験や統計解析手法について問う分野(全員向け)
この場合の例は
回帰分析で作成したモデルの妥当性を確認する方法とその重要性について、あなたが関与したまたは自社の事例を用いて記述せよ
というような問題です。
2、生産現場での品質管理や品質保証について問う分野(工場作業者・品質管理者向け)
この場合の例は
プロセスの維持管理にとどまらず、さらなる改善を行った際に、どういう視点で管理図を活用し、その結果をどのように実験計画法に結びつけていったか、さらにその結果を維持管理にどのように結び付けたか、あなたが関与したまたは自社の事例を用いて記述せよ
といったお題です。
3、品質マネジメントへの考え方を問う分野(管理者向け)
この場合の例は
品質保証、品質管理に関わる費用を品質コストと呼び、予防コスト(Pコスト)、評価コスト(Aコスト)、失敗コスト(Fコスト)に分解することができる。自社(自組織)の事業について、各品質コストにどのようなものが該当するか、コストの状況(総品質コストの多寡やPコスト/Aコスト/Fコストの構成比率など)を可能な範囲で具体化したうえで、そこから読み取れる課題と今後の進むべき方向を記述せよ
となります。
具体的な対策方法
上記の中からあなたに合った分野を1つ選び、その分野に該当する過去問のお題を3~5個選んでください。
その時には同じ手法のお題ばかり選ぶのではなく、色々な手法を選ぶようにしてください。
理由は対応力を上げるためです。
手法というのは「実験計画法」や「回帰分析」などの事を言います。
分野を絞っておくと本番にお題選びで迷うロスを低減
その後は選んだ分野についてひたすら練習していきます。
QC検定1級 論述分野の記述例
お題を選んだら あとはひたすら書きます。
何度も推敲して。時には人に読んでもらって。(恥ずかしいですけど)
ルールから外れないように書きます。
非常に字が汚くて、読みにくいのですが、
自分が書いた記述例の写真を貼っておくのでよかったら参考にしてください。
お題
通常の実験では実験順序はランダムとすることが大原則である。しかし、ある因子の条件をたびたび変えるのは技術的・経済的に困難なことがあり、ランダムに水準を変えることは不可能に近いこともある。そのような場合に用いられるのが分割実験である。分割実験についてあなたが関与したまたは自社の事例を用いて、解析の具体的な方法について記述せよ(2016年9月 第22回)
私は二年前センサー新製品の開発にともない、「樹脂部品のレーザー溶着 良品条件出し実験」に生産技術責任者として取り組んだ。
この実験における特性値は 溶着部の強度 である。強度の規格値を満たす因子水準の組み合わせを多元配置実験で求めた。
実験における因子と水準数は①レーザー出力(3水準)②レーザー走査速度(3水準)③レンズ(2水準)であり、設備の構造上の問題で、レンズ交換には時間がかかる為、完全ランダマイズは困難と判断し、レンズは固定し、その他の条件をランダマイズして実験を行う「分割法」にて実験と解析を行った。また測定誤差をその他の誤差と切り分けるため、実験は2回繰り返して行った。
解析にあたっては繰り返しとレンズの効果は1次誤差で、その他の要因は2次誤差で分散分析を行う事に留意して解析を行った。
お題:
回帰分析で作成したモデルの妥当性を確認する方法とその重要性について、あなたが関与したまたは自社の事例を用いて記述せよ (2016年3月 第21回)
私は二年前にレーザー溶着工法開発に生産技術責任者として取り組んだ。その際に溶着強度を目的変数として回帰モデルをつくる事を考え、レーザー出力、照射時間、材料厚さ、加圧力を説明変数として、テストピースの実験結果から、まず1次式の回帰モデルを作成した。その寄与率を確認すると70%程度であった。
もっと説明力が欲しいと考えた私は二次モデルにて回帰モデルを作成し、その結果、寄与率が90%以上となり、このモデルから試作品の製作条件を決め、試作を行った。
しかしながら、試作品の強度を確認すると、予測と大きく外れてしまった。再度解析を行うと、トレランスが小さい項目があり、多重共線性が発生していることを見逃していた。その影響により、モデルはテストピースには使えるが、試作品には当てはまらないモデルになってしまっていた。この事から回帰分析の妥当性を確認することの重要性を学んだ。
見ていただくとわかる通り、私は文章の構成が得意ではないです。
書いてある内容も正直、今見直すと怪しいところもあります。
ですが、事前にストーリーを組んだおかげで、基本のストーリーはそのままで、お題で聞かれているポイントを書くことで攻略しました。
QC検定1級 論述分野対策 まとめ
今回は品質管理検定(QC検定)1級対策!ということで、「論述分野」の対策方法を書きました。
論述分野の対策は「事前に自分の経験からいくつかのストーリーを準備しておく」こと。
お題選びに迷うロスを防いだり、試験本番で1からストーリーを組み立てる時間を省略することが対策となります。
後回しになりがちな「論述分野」ですが、早めにあなたのストーリーを作ることが合格への近道。
是非この記事をブックマークして、ストーリー作りに役立ててくださいね。
QC検定1級を受験する上で役立つ記事はこちらです。ぜひこの機会にご覧ください。
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